
株主・投資家の皆様には、日頃より格別なるご支援を賜り厚く御礼申し上げます。
「賃貸事業に軸足を移すとともに、ストックでの安定的な収益を確保する」――この目標達成に向け、当年度においても引き続き事業構造改革を推進してきた結果、当第3四半期には営業損益ベースで11四半期ぶりの黒字転換を達成しました。なおこれに伴い、通期業績についても連結営業利益予想を上方修正しております。
黒字化を支えた要因は、大きく二つあります。
その一つは、堅調な入居率の推移です。特に法人利用室数については、前四半期に続いて第3四半期末にも過去最高を更新し、前年同期比10.8%増の204,415戸となりました。加えて、新規物件供給の抑制などを受けた管理戸数の減少も寄与し、2011年4月以降の入居率は一貫して前年度の実績を上回って推移しています。
そしていま一つが、賃貸事業の収益性改善施策の成果です。①各種付帯収益の確保策(前年より実施しているブロードバンド保守サービスや家具家電総合メンテナンスサービスなど)、②物件管理コストの削減に加え、③借上賃料の適正化についても引き続き進展した結果、第3四半期累計で106億円の空室損失引当金戻入が発生し、収益性向上に大きく寄与しました。
供給戸数抑制にともなう請負事業減収の影響は決して小さいものではありません。当第3四半期にこれらを吸収した上で賃貸事業主導での営業黒字化を達成したことは、「ストックビジネス(賃貸事業部門)に軸足を移した新たなビジネスモデル」実現に向けた大きな一歩であったと評価しております。
しかしながら、こうした賃貸事業の収益構造改革は、今後の成長に向けた基盤づくりの一部に過ぎません。より重要なのは、物件価値の向上――すなわち賃貸物件の質を向上させ、これにともなう賃貸利用者の増加と適正な収益の確保によって、ストックでの安定的な収益を確保できる体質へと転換することです。
物件価値向上の面では、当第3四半期には物件への太陽光発電システムの販売で一定の進展をみましたが、今後とも、ホームセキュリティシステムの設置を始めとする各種施策を確実に推し進めることが重要であり、引き続き取り組みを強化してまいります。
もちろん、短期目標として当年度業績の更なる上積みにも注力しております。賃貸事業の繁忙期である第4四半期を迎え、個人入居者の獲得のため、直営店・FC店オープンや各種キャンペーンの実施といった施策に取組んでいます。
レオパレス21の改革は未だ緒についたばかりです。私たちは、今後とも手綱を緩めることなく事業構造改革を推し進めるとともに、賃貸事業の営業を一層強化し、一日も早い「請負事業と賃貸事業の収益バランスを取った安定的な収益体質への転換」を目指します。
皆様におかれましては、引き続き当社の経営にご理解、ご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
2012年2月
株式会社レオパレス21
代表取締役社長
深山 英世