投資家通信 2019年8月号
「投資家通信」では、直近に発表した決算情報のポイントについてお伝えします。
合わせて四半期の間に公表された主なニュースリリースの概要についても掲載いたします。
2020年3月期第1四半期決算 ~施工不備問題に起因する事業収益の悪化~
2020年3月期第1四半期は、施工不備の調査と補修工事完了まで優先調査対象物件の新規入居募集を停止している影響等により、期中平均入居率が前期比△10.66pの81.90%となりました。界壁等の施工不備に係る補修工事費用および付帯費用の見積額等45億円を特別損失に計上したことなどにより、57億円の当四半期純損失となりました。
2019年6月末時点での現金預金(連結)は713億円、自己資本(連結)は754億円(自己資本比率27.4%)であり、健全な財務バランスを保ちつつ、資金計画に基づき想定される需要に十分対応できる資金を確保しています。
売上高 | 113,324百万円 | (前期比△12.3%) |
---|---|---|
営業利益 | △4,235百万円 | - |
経常利益 | △3,529百万円 | - |
純利益 | △5,736百万円 | - |
売上高

営業利益

経常利益

純利益

決算のポイント
- 賃貸事業は優先調査対象物件の入居募集保留により入居率・利益ともに低迷。6月末時点の入居率は81.40%(前期比△10.70p)、4-6月平均入居率は81.90%(同△10.66p)。今後は、対象物件の補修工事および募集再開を進め、入居率の改善を図る。
- 開発事業はアパート建築を巡る外的環境の下で建築請負受注が低迷し前期比減収減益。
- シルバー事業は既存施設の稼働率上昇により全体の採算性が改善し、順調に推移。
- ホテルリゾート・その他事業は前年同期比増収増益。
- 界壁等の施工不備に係る補修工事費用および付帯費用の見積額等45億円を特別損失として計上。
お知らせ
- 外部調査委員会による調査状況の最終報告に関するお知らせ
- 2018年4月27日付、2018年5月29日付及び2019年2月7日付のニュースリリースにて公表しました施工不備に関して、外部調査委員会より2019年5月29日に「施工不備問題に関する調査報告書」を受領致しました。
- 当社施工物件における界壁等の施工不備に関する原因及び再発防止策等について (補足資料)
- 2019年5月29日に受領した「施工不備問題に関する調査報告書」の内容を踏まえて、再発防止策を決定致しました。
- 外部調査委員会の調査報告書受領に関するお知らせ
- 当社が設計等を行い他社が施工した物件の界壁の不備及び2019年5月29日に当社ホームページにPRESS RELEASEとして掲載した界壁の不備について、外部調査委員会より2019年7月31日に最終報告書を受領致しました。
- 施工不備に関する原因及び再発防止策等について
- 2019年7月31日に受領した最終報告書の内容を踏まえて、再発防止策を決定致しました。