品質管理 Quality Management Process
レオパレス21は、商品開発から設計、購買、施工、維持管理まで、建築サイクル全体を一貫して管理し、品質の確保を軸に、安全と信頼を守る仕組みを構築しています。
品質管理体制の確立に向けた取り組み(品質管理体制の再構築と定着)
レオパレス21は、建築事業における「安全・安心・信頼」を守るため、業務管理体制を抜本的に見直し、現場を起点とした品質確保の仕組みを強化しています。
品質管理マニュアルを基盤に、商品開発/設計/購買/施工/工事監理/維持管理に至る建築サイクル全体を一貫して管理し、承認フローやチェックリストの標準化、基準の明確化を通じて、
人に依存しない仕組みで品質を守る品質管理体制を構築しています。
各工程では、現場での確認に加え、品質業務推進部が「3ラインモデル」による品質管理システムにおいて1.5ラインの役割を担い、
現場(第1ライン)とリスク・コンプライアンス統括部(第2ライン)、監査部門(第3ライン)を横断的につなぐことで、工程ごとに抽出された課題やリスク情報を整理しています。
また、是正・再発防止策の検討結果を、基準や手順、運用ルールへ反映することで、各工程・各サイクルにおける継続的な改善進めています。
さらに、検査・監理体制を強化し、第三者視点を含めた多層的な確認を組み合わせることで、不備や誤りを確実に排除し、品質管理を徹底しています。
これらの取り組みを、デジタル技術によって記録・可視化し、現場情報を集約・分析することで、問題解決とリスク管理のPDCAを各サイクルで継続的に機能させ、
品質文化の定着と重大リスクの未然防止を仕組みとして実現しています。
①品質業務推進部(1.5ライン)の役割
当社では、品質業務推進部を品質管理システムにおける「1.5ライン」として位置づけています。
各工程において、現場での確認に加え、品質業務推進部が、現場(第1ライン)とリスク・コンプライアンス統括部(第2ライン)、監査部門(第3ライン)を横断的につなぐ役割を担い、
工程ごとに抽出された課題やリスク情報を整理しています。
品質業務推進部は、現場の実行を直接担う立場ではなく、現場で得られた判断・検査結果・課題認識を整理・構造化し、基準・ルール・運用へと反映させるハブ機能を担っています。
これにより、現場任せや属人的判断に依存しない、再現性のある品質管理とガバナンスの実効性確保を実現しています。
このように、現場(第1ライン)とモニタリング・支援、監督機能(第2、第3ライン)をつなぐ1.5ライン機能を明確に制度化している点が、当社の品質ガバナンスの大きな特徴です。
②品質管理マニュアルに基づく運用改善
品質管理マニュアルを基盤に、商品開発/設計/施工/工事監理/購買/維持管理の各工程で、
何を検証するか/誰が判断・承認するか/どこに記録(証跡)するかを定義し、標準運用に組み込みます。
商品開発で定義した品質要求・仕様を施工品質基準書などへ落とし込み、設計・検査・記録ルールまで一気通貫で連結。
品質レビュー会議で結果を評価し、必要に応じて基準・手順・チェックリストを改訂(Act)。改訂は通達・教育で全社展開(Do)し、第2ラインが運用遵守を監査(Check)、第1.5ラインが是正・再発防止を主導して次サイクルに反映――このPDCAを定例で回します。
③品質基準の明確化
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現場条件や担当の違いによる品質の揺れを抑えるため、外部監修の「施工品質基準書」を整備しています。
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施工品質基準書の3つの特徴
現場の実情に即した「使える基準」として、従来の設計図書とは異なる3つの役割を持っています。
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01設計図書からの独立性
一般的な設計図書には記載されない、現場固有の判断ポイントや細部の納まりまで補完。設計図の隙間を埋める役割を果たします。
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02判断基準の具体化
作業手順・使用道具・検査タイミングを時系列で具体的に明示。「どう判断すべきか」の迷いを排除し、スムーズな施工を支援します。
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03現場の共通ルール
熟練工も若手も、誰が施工しても同水準の品質を実現するための基盤。属人性を排除した組織としての品質管理基準です。
記載内容の7項目
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01施工基準
部位ごとの要求性能と合格基準を明確化。何を達成すべきかのゴールを示します。
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02施工手順
手順・使用道具・検査タイミングを時系列で提示。作業の流れを標準化します。
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03材料仕様
使用材料・部材の規格、ロット管理、保管条件を明記し、材料品質を担保します。
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04許容差
寸法・面精度・締付け等の許容範囲と判定方法を定義。OK/NGの境界を引きます。
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05施工詳細
納まり図・要点写真・NG例/是正例を掲載。視覚的な情報で理解を深めます。
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06検査基準
自己チェックと第三者確認のポイントを整理。品質管理のダブルチェック体制を作ります。
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07適用範囲
対象工法・条件、例外扱いの判断フローを提示。基準書の適用範囲を明確にします。
④検査・監理体制の強化
当社は、施工会社・工事担当者・工事監理者によるトリプルチェックと、ゲートとなる次工程承認を標準運用としています。重要工程では第三者検査機関による検査を併用し、運用面はリスク・コンプライアンス統括部(第2ライン)がプロセス監査で継続点検します。
さらに、品質業務推進部(第1.5ライン)が重要管理項目や問題発生一覧にもとづく事前モニタリング(着工前・工程切替前)を実施し、問題が認められた場合は重大事案発生フローに沿って初動から本決定まで関与します。
建築事業における品質・安全管理体制
トリプルチェックの導入
トリプルチェック「施工会社」「工事担当者」「工事監理者」の導入や、工事監理者の次工程承認による、検査機能の強化。
工事監理ガイドラインの導入
国交省のガイドラインに基づき、外部コンサル監修のもと工事監理ガイドラインを策定し、厳格な工事監理を実施。
プロセス監査の導入
トリプルチェックの運用状況や、第三者検査の結果をリスク・コンプライアンス統括部が監査。
標準工程の見直し
着工前準備期間および検査期間を工程内に明示する等、標準工程を見直し。
着工前準備として、図面整合・現場確認・基準書説明・不具合事例共有・施工計画の作成期間を確保。
検査期間として、トリプルチェックや第三者検査、是正・再検・記録保存を含める。
第三者検査・施主様現場確認の導入
重要工程(5項目)の第三者検査と、施主様(発注者)確認(9項目)の導入により、透明性と信頼性を最大化する仕組みを導入。
⑤DXによる品質管理の強化
施工品質を確実に担保するため、検査・記録のデジタル化を推進し、現場情報の見える化と是正内容の迅速な共有を行っています。
また、さまざまなデジタル技術を業務プロセスに組み込むことで、現場での確認、記録、是正、再発防止をひとつのワークフローとして管理します。
これにより、施工品質基準書・検査チェックリスト・運用ルールの改訂版を一元管理し、更新を確実に通知できるようにします。
その結果、人による判断や伝達の差を抑え、施工品質を安定して保ちます。
ANDPADの導入
施工管理の効率化と品質向上を目的に、クラウド型施工管理アプリ「ANDPAD」を導入しています。
現場で撮影した写真や検査記録、工程表、報告資料、各種やり取りをクラウド上で一元管理し、関係者間で常に最新の情報を共有できる環境を整えています。
これにより、現場状況の把握遅れ・情報の伝達漏れ・記録の未整備といったリスクを低減するとともに、検査結果や是正内容を即時に共有することで、品質確認から是正・再発防止までを迅速に遂行できる運用体制を構築しています。
蓄積したデータを傾向分析に活用し、基準や手順の見直しへ反映します。
これにより、各サイクルにおけるPDCAを、継続的な改善プロセスとして定着させています。
- 2024年3月28日公表:施工管理の効率化と品質向上に向け、クラウド型施工管理アプリを導入
品質マネジメントの全体像と運用モデル
品質体制を再構築し、設計から施工・維持管理に至るまで、安全・安心・信頼を一貫して守ります。
施工不備問題に対する是正・再発防止の取り組みを経て、請負工事を再開するにあたり、品質管理は全社で取り組む最優先課題であると位置づけます。
品質は、単なる不具合防止にとどまらず、ブランド価値を守り、収益を支え、事業の持続可能性を根幹で支える重要な経営資源です。
私たちの使命は、現場を起点に、顧客満足度を最大化する品質体制を築くことです。
その実現に向け、2026年4月に「安全・安心・信頼性」を基盤とした品質マネジメント体系(QMP/QTS/QT)を確立しました。
QTS(品質信頼スタンダード)で定める 「透明性・再現性・即応性・持続的信頼」 を品質の状態基準とし、基準の明確化、監査・モニタリング、DXによる可視化を一体的に運用することで、重大な品質リスクを未然に防止し、説明可能な品質管理を徹底します。さらに、検査体制の強化と改善の積み重ねにより、品質を"結果"で示し続ける組織へと進化していきます。
①品質信頼スタンダード(QTS)を全工程の判断基準へ
QTSを共通の状態基準として活用
Quality Trust Standard(QTS)とは品質信頼スタンダード
Quality(品質)=性能・安全性・精度を満たすこと
Trust(信頼)=透明性と再現性によって積み上がる説明可能な信用
Standard(基準)=判断と運用を統一するものさし
QTSは、これら3つの視点を統合した「信頼される品質のための当社共通の品質基準」 です。
②品質信頼スタンダード(QTS)を軸に回すPDCA
QTSに基づいた品質PDCAの運用
品質信頼スタンダード(QTS)を軸に、企画〜維持管理まで、各工程でPDCAを回し続けることで、基準・手順・チェックリストは定期的に見直され、次サイクルに改善が確実に反映されます。
QTSを基準にすることで、個別最適ではなく"全社最適のPDCA"が可能となり、継続的な品質向上と信頼資産の維持につながります。
③建築サイクル全体を貫く品質管理
建築サイクルを一気通貫で管理
企画・開発から設計、調達、施工、そして入居後のメンテナンスまで、
すべてのプロセスにおいて統一された品質基準を適用します。
部門間の壁を取り払い、データと基準を共有することで一貫性を担保します。
DXによる記録と可視化
各工程のエビデンスをデジタルデータとして記録・保存します。
「誰が・いつ・何を」確認したかを追跡可能にし、透明性の高い管理体制を構築します。
QMP(品質マネジメント方針:Quality Management Policy)
「安全・安心・信頼を、仕組みで守る」
- 品質を、組織の仕組みとして安定的に実現する
- 統一された基準・運用・記録により、透明性と説明可能性を確保する
- 是正・予防・教育を通じて、品質の継続的な向上を図る
QTS(品質信頼スタンダード:Quality Trust Standard)
「品質と信頼で選ばれ続ける組織になる」
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A 透明性
証跡・記録・判断根拠が明確で、誰が見ても確認できる状態
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B 即応性
異常を早期に検知し、迅速に是正・再発防止ができる状態
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C 再現性
人や現場が変わっても、同じ品質水準が再現される状態
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D 信頼性
改善が蓄積され、品質が企業の信頼資産として維持される状態
QT(品質テーマ:Quality Theme)
A 透明性
B 即応性
C 再現性
D 信頼性
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