コンプライアンス推進の取り組み

①各社員の声を反映したコンプライアンス研修

レオパレス21グループでは、コンプライアンス推進のため役職員一人ひとりの意識向上・知識習得の強化に取り組んでおります。コンプライアンスの基本概念の理解のほか、ハラスメント防止や個人情報の取り扱いなど時代のニーズに応じたテーマで、集合研修やEラーニングを実施しています。また、各種法改正等に伴い適宜情報発信を行うなど、定期的・継続的にコンプライアンスと倫理観の更なる向上を図っております。

コンプライアンス意識調査

  • コンプライアンス意識調査
  • 当社は施工不備問題を発端とした再発防止策として企業風土の抜本的改革に取り組んでいます。2019年7月には、コンプライアンスファーストを経営方針とする旨の社長メッセージが配信されました。そのような背景の中、2019年に実施したアンケートでは「コンプライアンス」を意識していると回答した役職員が83%でしたが、2023年2月のアンケートでは99%が意識していると回答しており、業務の中でコンプライアンスを意識し、何かしらの取組みを行っている役職員が多くいることが確認できました。

再発防止アンケート

  • 再発防止アンケート
  • 2022年に実施した「再発防止アンケート」で、「企業風土は良い方向に変化したと思う」と回答した役職員は40%で、2年前と比較すると12%上昇しました。 主な理由として、

    • 法令、コンプライアンス、就業規則等関連部署や社員間で問題がないことを確認してから行動するようになった。
    • 以前に比べて報告・相談・連絡がしやすい環境になった。
    • 姿勢や思考が柔軟になってきて、以前より仕事がしやすい環境に変化しつつある。

    等の回答がありました。

職場におけるハラスメントアンケート

  • 職場におけるハラスメントアンケート
  • 2023年に実施した「職場におけるハラスメントアンケート」で、相談窓口として「ホットラインは信用できる」と回答した役職員は71%で、2年前と比較すると 22%上昇しました。
    信頼できる主な理由として、

    • 透明性のある会社に変わった・変えようとする姿勢が感じられる。
    • 匿名性や相談社員への配慮がしっかりされている。
    • 窓口の存在が安心材料になり、個人の意見を発信できる信頼できる場所だと思う。

    信頼できない理由として、利用したことがないので分からない等の回答がありました。

カスタマーハラスメントへの行動指針

当社が目指す顧客ファーストの実現とお客様にご満足頂けるサービスの提供を続けていく為に「カスタマーハラスメントへの行動指針」を作成致しました。
他のお客様への対応や当社従業員の業務遂行に対して相当程度の悪影響を及ぼす言動が確認された際には、行動指針に沿った対応を行ってまいります。

②各部門、関係会社における自走式のコンプライアンス推進

コンプライアンスに係わる施策を業務執行現場で積極的に実行する体制として各部門はコンプライアンス責任者・担当者を選任し、各人がその任務にあたっています。

コンプライアンス違反発生時の対応

コンプライアンス違反事案が発生した場合は、コンプライアンス責任者及びコンプライアンス担当者が主導し、事案に対する必要な対応を迅速に行っています。

【具体的な対応】

  • 証跡となる資料の収集、作成等
  • 顧客等への確認
  • 違反行為を行った社員に対する事実確認
  • 行政等への確認及び報告

また、行った対応については、随時「コンプライアンス違反発生時における報告書」に対応状況へ追記し、続報としてコンプライアンス推進部へ報告しています。

発生時の対応の流れ

コンプライアンス担当者は、所属部署内でコンプライアンス違反やそのおそれが発生しないよう日ごろから所属部署内の役職員にルールの遵守について周知徹底するとともに、万一、所属部署内の役職員がコンプライアンス違反やそのおそれを発見したときには、すぐにコンプライアンス担当者に報告が入る環境を整えています。
所属部署内で何かあったときに、役職員からコンプライアンス担当者に報告が入るよう所属部署内の役職員に以下のことを周知徹底しています。

  • コンプライアンス違反やそのおそれがあるときは、迷わずコンプライアンス担当者に報告・相談すること。
  • 報告・相談を行ったことを理由に、不利益な取り扱いをしてはならないこと。

③コンプライアンス相談窓口

コンプライアンスホットライン

コンプラレオパレス21グループでは、役職員が法令違反や不正行為などを発見した場合に、相談や通報を受け付ける「コンプライアンスホットライン」を社内(コンプライアンス推進本部)及び社外(弁護士事務所)、監査役(監査役会)に設けています。
コンプライアンスホットラインは、公益通報者保護及び当社内部通報規程に則り、通報者の保護とともに、調査結果に基づいた適切な対応を行い、問題点の改善を行っております。 尚、当社と継続的に業務上の取引をしているお取引先事業者の役職員の方が、当社における法令違反や不正行為などを発見した場合の相談・通報窓口として「取引先ホットライン」も合わせて設置し同様の対応を行っております。

内部通報窓口

取引先ホットライン

レオパレス21グループ 内部通報受付状況について
お取引先相談窓口

④贈収賄防止

レオパレス21グループは「贈収賄防止方針」を定め、事業を展開するあらゆる国・地域において贈収賄の防止に取り組みます。

贈収賄防止方針

⑤反社会勢力への対応

当社グループは、企業倫理憲章に「反社会的勢力との関係の排除」を明記するとともに、市民社会の秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力及び団体とは一切関係を持たず、毅然とした対応を行っています。
当社グループは、反社会的勢力の排除の細則を定め、各事業所・営業所等に不当要求防止責任者を選任して反社会的勢力からの不当要求に屈しない体制を構築するとともに、当社人事総務部及びコンプライアンス推進本部を対応統括部署として、事案によりコンプライアンス委員会、リスク管理委員会をはじめとした関係部門および外部専門機関と協議し対応する体制を整備しています。

⑥「変革の日5.29」

毎年5月29日を『変革の日5.29』に制定しました

当社は、再び社会から信頼される企業になるために、レオパレス21グループの役職員一人ひとりがその役割を担っていることを自覚し、継続して「施工不備問題」の再発防止に努めていくことを誓う日として、毎年5月29日を『変革の日5.29』に制定致しました。

当社の「施工不備問題」を巡っては、2018年5月29日に公表した「6シリーズの小屋裏界壁の施工不備」を始め、全棟調査の過程で発覚した新たな施工不備についても白日の下に晒し、真摯に対応してまいりました。また2019年5月29日には、外部調査委員会の最終報告と提言を受け、「施工不備に関する原因 及び 再発防止策」について公表致しました。

毎年、5月29日を『変革の日5.29』に制定したのは、この問題を忘れず、一連の問題を風化させることのないよう、自らの姿を振り返ることを目的としています。今後もコンプライアンス推進本部を中心に、従業員向けの研修や様々な施策を講じていくほか、その取り組み状況についても随時公表してまいります。

代表取締役社長 宮尾文也
2020年5月29日制定